血圧がある閾値を超えると降圧治療の対象とみなすことが一般的だ。英国London大学大学衛生熱帯医学大学院のEmily Herrett氏らは、心血管疾患を予防するために降圧治療を行うべき患者を選ぶ戦略として、血圧値のみ(140/90 mmHg以上)を基準、NICEの2011年のガイドラインを適用、NICEの2019年のガイドライン改訂案を適用、QRISK2スコアを適用、の4つの方法を比較する後ろ向きコホート研究を実施し、QRISK2を適用した場合に予防効果が最も大きくなると報告した。結果は、Lancet誌電子版に2019年7月25日に掲載された。

 一般に降圧治療は、血圧が140/90mmHg以上の患者に行われている。しかし、血圧は心血管リスクを左右する要因の1つで、それだけでリスクが決まるものではない。中には血圧が低くてもリスクが高い人や、血圧が高くてもリスクが低い人もいる。そこで著者らは、治療すべき人を見逃さず、過剰治療をできるだけ減らし、降圧療法の利益を最適化するにはどんな戦略がより優れているかを検討することにした。

 比較する戦略は、1)140/90mmHg以上の血圧閾値のみで判定、2)2011年のNICEガイドライン、3)2019年のNICEガイドライン改訂案、4)QRISK2スコアによる10

降圧治療の対象者はどんな方法で選ぶべきか?の画像

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