ドイツMunich工科大学のMaximilian Huhn氏らは、再発性の統合失調症患者の急性期治療に用いられる32種類の薬をプラセボ、または実薬同士で比較したランダム化試験の系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行い、有効性については薬剤間の差はあまり大きくないが、副作用は薬剤間の差が大きかったと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年7月11日に掲載された。

 統合失調症の治療には主に抗精神病薬が用いられるが、有効性と安全性のプロファイルは様々だ。多くのガイドラインは、より新しい抗精神病薬の選択を推奨しているが、古い薬のほうがコストは安く、いまだに低所得国を中心として、世界中で用いられている。著者らは、過去にも統合失調症患者に用いられる抗精神病薬に関する系統的レビューとメタアナリシスを行ったが、今回はさらに分析対象となる薬剤を増やして、統合失調症の成人患者の急性期の治療に適用される第1世代の定型抗精神病薬17剤と、欧州または米国で承認されている第2世代の非定型薬のすべてを対象に、有効性と安全性を比較することにした。

 Embase、MEDLIBE、PsycINFO、PubMed、BIOSIS、コクランセントラル、WHOの臨

統合失調症治療薬のネットワークメタアナリシスの画像

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