カナダLaval大学のMelanie Drolet氏らは、HPVワクチンによる予防接種導入後の疫学データを予防接種導入前と比較した研究を対象に、系統的レビューとメタアナリシスを行い、導入後には女性のグレード2以上の子宮頸部上皮内異形成(CIN2+)が大きく減少し、成人男女を含む一般母集団のHPV感染症や肛門性器疣贅も減少していたため、集団免疫による利益が見られたと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年6月26日に掲載された。

 最初のHPVワクチンが承認されてから10年超が経過し、世界の99の国と地域で、HPVワクチン接種プログラムが導入されている。著者らは2015年にも、予防接種プログラム導入から最長4年間のデータを対象に系統的レビューとメタアナリシスを行って、少女と女性に対するHPV感染予防効果を報告している。しかし、その時点ではまだ、子宮頸癌予防に直結するアウトカムであるCIN2+の有意な減少を検出するには期間が短かった。

 2015年以降にも世界の多くの国で、住民レベルのHPVワクチンの影響に関する観察研究のデータが報告され、WHOが2016年に接種開始時点の対象年齢を拡大して9歳から14歳までの少女を対象にするよう勧告したことなどを踏まえて、著者

HPVワクチンは子宮頸部上皮内異形成を減らすの画像

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