オランダGroningen大学のHiddo J L Heerspink氏らは、慢性腎臓病を有する2型糖尿病患者で、高濃度のアルブミン尿がある患者を対象に、選択的エンドセリンA受容体拮抗薬のアトラセンタン、またはプラセボを経口投与して腎不全への進行抑制効果を比較した臨床試験SONARを実施して、アトラセンタンに腎機能保護効果が見られたと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年4月15日に掲載された。

 エンドセリン受容体拮抗薬は、尿中アルブミンと血圧を低下させる一方で、ナトリウム貯留を引き起こす。先に、非選択的なエンドセリン受容体拮抗薬であるアボセンタンを高用量投与する試験が行われたが、心不全の発症率が上昇したために早期中止された。しかし、より選択性の高い製品を低用量投与した試験では、有意な体液貯留は見られていなかった。

 そこで著者らは、2型糖尿病で慢性腎臓病の患者に対するアトラセンタンの有効性と安全性の評価する二重盲検の多施設ランダム化比較試験Study of Diabetic Nephropathy with Atrasentan(SONAR)を計画した。SONARには41カ国の689施設が参加した。

 組み入れ対象は、年齢18~85歳の2型糖尿病患者で、推定糸球体濾過率(eGFR)が25

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