スペインHospital of a Creu and Sant PauのCandid Villanueva氏らは、代償性肝硬変で門脈圧亢進(CSPH)がある患者を対象に、β遮断薬を用いて門脈肝静脈圧較差(HVPG)を下げることにより、非代償性肝硬変への進行や死亡リスクを下げられるかどうかを検討する二重盲検のランダム化対照試験(RCT)を行い、この治療が腹水の発症率を減らし、非代償性肝硬変への進行を抑えていたと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年3月22日に掲載された。

 臨床的に意義のあるCSPHは、門脈肝静脈圧較差(HVPG)が10mmHg以上と定義される。この閾値を超えると、腹水、静脈瘤、肝性脳症を伴う非代償性肝硬変へ進行すると考えられている。CSPHで代償性肝硬変の患者では、CSPHでは無い患者に比べ循環更新状態が進行しており、β遮断薬を投与した場合のHVPGの減少は大きくなる。これは、β遮断薬が、CSPHで代償性肝硬変の患者の、非代償性肝硬変への進行を予防する可能性を示唆する。

 そこで著者らは、この可能性について検討するために、医師主導の二重盲検のランダム化プラセボ対照試験PREDESCIをスペインの8病院で行うことにし

β遮断薬が非代償性肝硬変への進行を抑制の画像

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