慢性腎臓病(CKD)が進行した患者では、慢性代謝性アシドーシスが起こりやすい。現在アシドーシス治療に用いられている重炭酸ナトリウムの経口投与は塩酸を中和するだけだが、非吸収性のカウンターイオンフリーなポリマー薬であるveverimerは、消化管内の塩酸に選択的に結合し、除去する作用を持つ。米Baylor Scott & White Health and Wellness CenterのDonald E Wesson氏らは、この治療薬候補の有効性と安全性をプラセボと比較するランダム化対照試験を行い、代謝性アシドーシスの補正に有効だったと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年3月8日に掲載された。

 代謝性アシドーシスは、CKDの進行リスクを高め、筋蛋白の異化と骨吸収を亢進させる。観察研究では、推定糸球体濾過量(eGFR)が30~44mL/分/1.73m2の患者の21%、30mL/分/1.73m2未満の患者の36%が代謝性アシドーシスの状態だったと報告されている。そこで著者らは、CKD患者の代謝性アシドーシスに対するveverimerの有効性と安全性を評価する、二重盲検のフェーズ3試験を計画した。

CKD患者の代謝性アシドーシス用の新薬が有望の画像

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