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Lancet誌から
ICU以外の病棟では除菌対策の効果は薄い
クロルヘキシジン清拭とムピロシン鼻腔塗布しても通常ケアと差がない

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 米国では、ICUの入院患者全員に対する皮膚と鼻腔の除菌対策により、多剤耐性菌と血流感染を減らすことに成功した。米国California大学Irvine校のSusan S Huang氏らは、一般病棟の患者にも同じ処置を施せば院内感染を減らせるかどうかを調べるため、クラスターランダム化試験ABATE Infectionを行い、通常のケアに比べて耐性菌の有意な減少は見られなかったと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年3月5日に掲載された。

 個々の患者の医療関連感染のリスクは、ICUに入院している患者が最も高い。しかし、医療関連感染の発生件数の大半は、患者数がはるかに多いICU以外の病棟で起きている。一方、ICUと同じ感染防止策を病院全体で実行したら、コストが掛かる割に期待したほど効果が得られない可能性がある。そこで著者らは、ICUで多剤耐性菌と血流感染を減らすことに成功した方法を、ICU以外の病棟でも試してみることにした。

 ABATE Infection(active bathing to eliminate infection)試験は、ICU以外の入院患者を対象に、通常の入浴清拭方法とクロルヘキシジン(CHG)を使った入浴清拭を比較するクラスターランダム化試験だ。病院グループのHCAヘルスケアを通じてICU

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