エボラウイルスに感染した患者に対する治療用抗体として開発されたmAb114を、健康なヒトに初めて投与したフェーズ1試験で、安全性、忍容性が確認された。米国立衛生研究所(NIH)のMartin R Gaudinski氏らは、結果をLancet誌電子版に2019年1月24日に報告した。

 現在、エボラウイルス属のウイルスは5種類の知られているが、それらのうちの3種類(Bundibugyo ebolavirus、Sudan ebolavirus、Zaire ebolavirus)が出血熱を引き起こす。感染後の潜伏期間は2~21日で、致命率は25~90%と報告されている。2014年の西アフリカでのアウトブレイクは、過去最大規模となり、疑い例まで含めると2万8616人が発症、1万1310人が死亡した。近年、エボラウイルス病のアウトブレイクの頻度が上昇しており、有効な治療法の必要性がさらに高まっている。

 発症後の受動免疫療法の有効性に関する報告は1995年からあったが、2014年のアウトブレイク中に行われた、回復期の患者由来の全血または血漿を用いた治療は、一貫した効果を示さなかった。一方で、霊長類モデルに対する、3種類の抗エボラウイルス・モノクローナル抗体カクテルの投与は、感染個体の

エボラウイルス用の抗体医薬のフェーズ1試験の画像

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