脳卒中後のうつ病治療に、SSRIのフルオキセチンを用いると、機能回復も促進される可能性を報告した研究がある。この効果を確かめるためのランダム化対照試験FOCUS Trial Collaborationを企画した英国の研究者たちは、フルオキセチンの機能回復効果はプラセボと差がなく、介入群ではうつ病を減少させていたが、骨折リスクが上昇していたと報告した。結果は、英Edinburgh大学のMartin Dennis氏らによって、Lancet誌電子版に2018年12月5日に報告された。

 FLAME試験などの小規模試験では、脳卒中後の患者に対するフルオキセチンの投与が修正ランキンスケール(mRS)を改善するという結果が得られた。コクランレビューでも同様の利益が示唆されていたが、脳卒中治療ガイドラインの変更を促すに十分なデータは得られなかった。そこで著者らは、フルオキセチンの効果を正確に推定するために、二重盲検の多施設ランダム化試験FOCUSを英国内103病院で行った。

 組み入れ対象は18歳以上の脳卒中患者で、画像診断で脳梗塞または脳出血が確認され、限局性の神経障害のために6カ月以上の機能回復治療を要すると思われ、発症から2~15日までにラ

フルオキセチンは脳卒中後遺症を改善せずの画像

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