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Lancet誌から
脳死ドナーからの子宮移植で出産に成功
ブラジルでMRKH症候群の不妊患者が女児を出産

脳死ドナーからの子宮移植で出産に成功の画像

 ブラジルSao Paulo大学のDani Ejzenberg氏らは、先天性の子宮性不妊症であるメイヤー・ロキタンスキー・キュスター・ハウザー(MRKH)症候群の患者に、脳死ドナーからの子宮移植を行い、続いて体外授精を行って、健康な女児の出産に成功した。治療の経過はLancet誌電子版に2018年12月4日に掲載された。

 スウェーデンで、生体ドナーからの子宮移植を受けた女性が生児を得たと報告されたのは2014年だった。死後に提供された子宮の移植を受けた女性の例も報告されたが、流産しており出産報告はこれまでなかった。そのため、脳死子宮移植の実現可能性に対する疑念が生じていた。

 著者らは、2016年9月、先天性の子宮性不妊症であるMRKH症候群で子宮欠損の32歳の女性に対して、脳死ドナーからの子宮移植手術を行った。このレシピエントは結婚5年目で、子宮欠損以外の健康状態に問題はなく、卵巣機能は良好だった。レシピエントには、移植前の4カ月前となる2016年4月に、体外授精サイクルを1回行って、16個の卵細胞を採取し、体外受精で良好に育った8つの胚盤胞を冷凍保存していた。


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