エイコサペンタエン酸(EPA)とアスピリンは、それぞれ大腸癌の化学予防に有用と考えられている。大腸癌リスクが高い人々を対象にそれらを単独、または併用した場合の有効性と安全性を検討する二重盲検のランダム化試験を行った英St James’s University HospitalのMark A Hull氏らは、1年後に腺腫が見つかった患者の割合を評価指標としたが、プラセボ群と差がなかったと報告した。結果は、Lancet誌電子版に2018年11月19日に掲載された。

 アスピリンと、オメガ-3系多価不飽和脂肪酸であるEPAはいずれも、大腸癌の化学予防に有用なことを示唆するデータが存在する。EPAは、家族性大腸腺腫性ポリポーシス患者を対象とする臨床試験で大腸癌予防効果が示されている。アスピリンも、主に心血管疾患をエンドポイントにした研究で、長期的に大腸癌リスクを減らすことが報告されている。しかし、大腸癌予防に用いる場合の最適用量や、出血リスクとのバランスを考えた最もふさわしい予防対象は明らかではないため、大腸癌の予防を目的にしたアスピリンの臨床試験は少ない。

 そこで著者らは、英国NHSの大腸癌スクリーニングで大腸内視鏡検査を受け、大腸腺腫(ポリープ)が見つ

EPAとアスピリンの大腸癌予防を証明できずの画像

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