英国Keele大学のLinda S Chesterton氏らは、プライマリケア外来を受診した軽症から中等症の手根管症候群患者に対して、単回のステロイド注射、または就寝時に装具で手首を固定(夜間スプリント)する治療のいずれかに割り付けて、6週後の改善の程度を比較するオープンラベルのランダム化試験INSTINCTSを実施して、ステロイドの方がBoston Carpal Tunnel質問票のスコアが有意に改善していたと報告した。結果はLancet誌2018年10月20日号に掲載された。

 手の圧迫性神経障害の中で最も一般的な手根管症候群は、手根管を通過する正中神経が圧迫されるために発生する。日常生活に支障が生じ、QOLが低下し、夜間の症状は睡眠障害も起こす。軽症から中等症の手根管症候群患者に主に行われるのは、夜間スプリントや、局所へのステロイド注射などで、これら保存的治療に反応しない患者や重症患者には、手術の適用が検討される。

 プライマリケアを受診した手根管症候群患者に対する保存的治療の有効性を調べた研究はいくつかあるが、信頼性の高いエビデンスを示したものはなかった。そこで著者らは、軽症から中等症の手根管

手根管症候群にはスプリントよりステロイドの画像

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