米North Carolina大学Chapel Hill校のSamantha Meltzer-Brody氏らは、産後うつ患者に対して、アロプレグナノロン製剤のbrexanoloneを投与して抗うつ効果をプラセボと比較するフェーズ3試験を2件行い、有効性が認められたと報告した。結果は、Lancet誌電子版に2018年8月31日に掲載された。

 分娩後の女性の10〜20%が産後うつを経験し、それらの40〜80%が中等症から重症であるという報告がある。SSRIなどの既存の抗うつ薬では十分な効果が得られない産後うつ症例も多いため、新たな治療薬が期待されている。産後うつの発症には、視床下部・下垂体・副腎軸、周産期のホルモン変動、γアミノ酪酸(GABA)シグナル伝達が関わっていると考えられる。内因性のプロゲステロン代謝物であるアロプレグナノロンは、GABAA受容体の調節作用があり、出産後は減少することから、産後うつの発症メカニズムに関わることが示唆されている。

 可溶性のアロプレグナノロンであるbrexanolone静注薬は、フェーズ2試験で速やかな抗うつ効果が現れ、しかも効果が持続することを示唆する結果を示した。そこで著者らは、中等症から重症の産後うつの治療にお

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