これまで、腹部大動脈瘤(AAA)は主に男性に生じる疾患と考えられてきたが、近年の英国ではAAAの破裂による死者の3人に1人は女性だと報告されている。英国Cambridge大学のMichael J Sweeting氏らは、疾病統計や臨床試験データを利用したモデルシミュレーションを行い、男性と同様のAAAスクリーニングを女性に実施した場合の費用対効果は不良であり、女性にもスクリーニングを実施するなら、利益と害のバランスを最適化する別のオプションを評価する必要があると報告した。結果はLancet誌電子版に2018年7月26日に掲載された。

 男性に対するAAAスクリーニングについては、総死亡率の減少はわずかだが、AAAによる死亡率を最大40%減少させることができ、費用に見合う効果が得られるエビデンスがある。一方女性では、直径3cm以上のAAA有病率が低いことから、スクリーニングは推奨されていなかった。しかし、AAA破裂による女性の死亡率が増加し、喫煙率も男性に近づいていることから、スクリーニング費用に見合う効果が得られる可能性が出てきた。

 女性のAAAスクリーニングの利益と害をランダム化対照試験(RCT)で評価するには、AAA破裂イベントや死亡

女性の腹部大動脈瘤スクリーニングは勧めないの画像

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