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Lancet誌から
早期RAでは疾患活動性低下を目指した治療戦略が有効
生物学的製剤は寛解導入後に中止可能、OPTIMA試験の結果

 早期関節リウマチRA)の治療では、欧州リウマチ学会(EULAR)が推奨する疾患活動性の維持を目指して治療内容を調節する(Treat to Target[T2T])戦略が妥当であることが、ランダム化比較試験(RCT)OPTIMAの結果として示された。オーストリアVienna大のJosef S Smolen氏らが、Lancet誌電子版に2013年10月26日に報告した。

 生物学的製剤は関節リウマチ(RA)の管理において有用だが、投与開始時期、投与中止が転帰に及ぼす影響などに関する情報はなかった。そこで著者らは、早期RA患者に対し、複数の治療戦略を実施し、臨床的、放射線医学的、機能的な転帰への影響を比較した。

 RCTは、欧州、北米、南米、アフリカ、豪州、ニュージーランドなどの161施設で、06年12月28日から10年8月3日に行った。RA発症から1年未満で、メトトレキサートMTX)や抗TNF薬、2剤を超える抗リウマチ薬の使用歴がない患者を登録。

 まず期間1として、アダリムマブ(40mgを2週に一度投与)とMTX(開始用量は7.5mg/週とし、1~2週間ごとに2.5mgずつ増量して8週間で20mg/週を目指す)を併用するアダリムマブ群、またはプラセボとMTXを併用するプラセボ群に、1対1で割り付けて盲検下で26週間治療を行った。

 次に期間2として、期間1をアダリムマブ群として完了し、安定した低疾患活動性を達成(22週目と26週目にDAS28-CRPが3.2未満)した患者をランダムに、MTXとアダリムマブを継続使用するアダリムマブ継続群、アダリムマブを中止しプラセボとMTXを併用させるアダリムマブ中止群のいずれかに割り付け、さらに52週間治療を継続した。

 期間1終了時に低疾患活動性に至っていなかった患者には、オープンラベルでアダリムマブとMTXを併用投与した。

 期間1にプラセボ群だった患者で、期間1終了時点で低疾患活動性を維持できていた患者は、そのままプラセボとMTXの投与を継続した(プラセボ継続群)。一方、低疾患活動性を維持できなかった患者はオープンラベルで、アダリムマブとMTXを併用し52週間投与した。

 主要な評価指標は、78週(26週+52週)時点で低疾患活動性を維持し、ベースラインから78週後までX線画像上の進行がない(ΔTSSが0.5以下)という複合イベントの達成とし、アダリムマブ継続群と、プラセボ継続群の間で達成率を比較した。2次評価指標として、アダリムマブ継続群と、アダリムマブ中止群の78週時点の転帰を比較した。

 事後解析として、期間1でプラセボ群に割り付けられ、低疾患活動性の維持を達成できなかった患者で、期間2にアダリムマブを追加投与された患者の52週時点(アダリムマブ+MTX使用期間は26週)のデータと、当初からアダリムマブ群に割り付けられた患者のベースラインから期間1終了時点(26週時)のデータを比較した。

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