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Lancet誌から
管理不良2型糖尿病にはエキセナチド週1回かリラグルチド1日1回か
HbA1cの低下はリラグルチドが良好、DURATION-6試験の結果

 生活改善と経口血糖降下薬では管理が不十分な2型糖尿病患者を対象に、いずれもグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬であるエキセナチド週1回投与、またはリラグルチド1日1回投与の有効性と安全性を比較した多施設無作為化試験DURATION-6の結果が、Lancet誌電子版に2012年11月7日に掲載された。著者の米North Carolina大学Chapel Hill校のJohn B Buse氏らは、HbA1cの低下はリラグルチド群の方が良好だが、有害事象の発生率も高かったと報告している。

 GLP-1受容体作動薬のエキセナチドは、当初は1日2回注射型が発売され、その後、週1回注射型の製品も登場した(日本未発売)。血糖管理においては、1日2回注射型のエキセナチドに比べ、週1回注射型エキセナチドと1日1回のリラグルチド注射の方が良好であることが示されていた。

 今回著者らは、生活改善を行い、経口血糖降下薬を使用していても血糖管理が不十分な2型糖尿病患者を登録して、1日1回のリラグルチド注射と週1回のエキセナチド注射の有効性と安全性を直接比較する、26週間のフェーズ3試験DURATION-6を10年1月11日から11年1月17日まで実施した。

 19カ国(アジアでは韓国と台湾が参加)の105施設で患者登録を実施した。登録条件は、18歳以上の2型糖尿病患者で、生活改善を行い、最高用量またはそれに近い用量の経口血糖降下薬(メトホルミン、スルホニルウレア〔SU薬〕、これら2剤の併用、メトホルミンとピオグリタゾンの併用のいずれか)を使用していても、HbA1cが7.1~11.0%で、BMIは45以下、3カ月以上体重が安定している患者とした。過去6カ月間に2回以上低血糖イベントを経験していた患者や、インスリン、αグルコシダーゼ阻害薬、メグリチニド、DPP4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、ロシグリタゾンのいずれかを使用していた患者などは除外した。

 条件を満たした912人を、1日1回のリラグルチド(1.8mg)注射または週1回のエキセナチド(2mg)注射に、オープンラベルで無作為に割り付けた。リラグルチドは0.6mgで開始し、1週間以内に1.2mgに増量、さらに1週間以内に1.8mgまで増量した。

 試験期間中、以前から服用していたメトホルミンとピオグリタゾンは用量を変えることなく投与し、SU薬については、低血糖イベントが発生したら減量するとした。

 主要評価指標は、HbA1cのベースラインから26週までの変化に設定。2次評価指標は、HbA1cが7%未満になった患者の割合、体重の変化などに設定した。分析はintention-to-treatで実施した。

 912人中911人がintention-to-treat分析の対象になった。内訳は、リラグルチド群が450人(平均年齢57歳、男性が54%)、エキセナチド群が461人(57歳、55%)だった。

 ベースラインからのHbA1cの低下は両群ともに臨床的に意義のあるレベルだったが、最小二乗平均の低下はリラグルチド群で有意に大きかった。8週時点(P<0.0001)、14週時点(P<0.0001)、18週時点(P=0.0005)、22週時点(P=0.0012)、26週時点(P=0.0018)の全てにおいて差は有意だった。

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