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Lancet誌から
メトホルミンへの併用で、グリメピリドよりエキセナチドの方が血糖コントロール良好
約1000人の2型糖尿病患者を対象としたEUREXA試験の結果

 第一選択薬のメトホルミンでは血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者に、次に選択すべき薬剤がどれかを示したエビデンスは十分にない。独Tubingen大学のBaptist Gallwitz氏らは、メトホルミン単剤ではコントロール不良の2型糖尿病患者を対象に、GLP-1受容体作動薬であるエキセナチドを追加した場合とスルホニルウレア(SU)薬のグリメピリドを追加した場合の血糖コントロールの持続性を直接比較するオープンラベルの無作為化試験EUREXAを行った。その結果、グリメピリドよりエキセナチドの方が治療失敗が少ないことが示された。論文は、Lancet誌2012年6月16日号に掲載された。

 EUREXA試験は06年9月5日から11年3月29日まで、14カ国の128施設で行われた。

 対象となったのは、18~85歳の2型糖尿病患者のうち、メトホルミンでは血糖コントロールが不十分(最大耐用量のメトホルミンを安定使用しているが、HbA1cが6.5%以上9.0%以下)で、BMIが25以上40未満の1029人。エキセナチド(当初4週間は5μg、それ以降は10μgを朝夕食前に1日2回投与、515人)またはグリメピリド(1mgを朝食直前に1日1回投与、514人)に無作為に割り付け、それまで通りの用量のメトホルミンと共に投与した。エキセナチド、グリメピリドは担当医の判断で用量調整が可能とした。

 主要転帰評価指標は治療失敗とし、「治療開始から3カ月以降のHbA1cが9%超、または6カ月以降に2回連続してHbA1cが7%超」と定義した。グリメピリドに対するエキセナチドの非劣性を確認するため、あらかじめマージンを設定し、Cox比例ハザード分析により求めた片側検定の97.5%信頼区間の上限が1.25以下とした。

 分析対象になったのは、割り付け薬を1回以上使用し、ベースラインのHbA1c値が記録されており、追跡期間中に少なくとも1回はHbA1cが測定されていた977人(エキセナチド群490人、グリメピリド群487人、いずれも平均年齢56歳)。これらの患者に用いられたメトホルミンの1日用量の中央値は2000mg/日、エキセナチドの1日用量の平均は17.35μg、グリメピリドは2.01mgだった。平均治療期間は約2年(エキセナチド群101.9週、グリメピリド群113.1週)だった。

 治療失敗は、エキセナチド群の203人(41%)とグリメピリド群の262人(54%)に生じた。リスク差は12.4ポイント(95%信頼区間6.2-18.6ポイント)、エキセナチド群のハザード比は0.748で、片側検定の97.5%信頼区間の上限は0.899となり、非劣性が確認された。さらに両側検定による95%信頼区間は0.623-0.899で、エキセナチドの優越性も示された(P=0.002)。

 HbA1c値は両群共にベースラインから低下し、エキセナチド群では7.45%から7.08%に、グリメピリド群では7.42%から7.22%になっていた。HbA1c 7%未満を達成した患者は、エキセナチド群の218人(44%)とグリメピリド群の150人(31%)(P<0.0001)で、6.5%以下達成者はそれぞれ140人(29%)と87人(18%)だった(P=0.0001)。

 空腹時血糖値もエキセナチド群で一貫して低く、1年後(P=0.048)、2年後(P=0.004)、3年後(P<0.0001)のいずれの時点でも差は有意だった。

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