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Lancet誌から
インスリングラルギンとエクセナチド、直接比較の結果は?
メトホルミン単剤またはSU薬併用の患者467人を対象としたDURATION-3より

 メトホルミン単剤またはメトホルミンとSU薬を使用しているが血糖管理が十分ではない糖尿病患者に追加するとしたら、エクセナチドか、インスリングラルギンか。両剤の有効性と安全性を直接比較したオランダAmsterdam自由大学のMichaela Diamant氏らは、エクセナチドを追加した方がHbA1c値の低下が大きく、体重も減少することを明らかにした。論文は、Lancet誌2010年6月26日号に掲載された。

 糖尿病治療薬に求められるのは血糖管理効果だけではない。低血糖イベントリスクが低いこと、体重増加がないこと、患者にとって煩雑でないことなども要求される。

 著者らは、2型糖尿病患者を対象として、エクセナチドとインスリングラルギン(持続型インスリンアナログ)を直接比較するオープンラベルの無作為化試験DURATION-3を、08年5月13日から09年5月19日まで、米国、EU、ロシア、オーストラリア、韓国、台湾、メキシコの72医療施設で実施した。

 18歳以上で、最大耐用量のメトホルミンを単剤で、またはSU薬と併用していても3カ月以上にわたって十分な血糖管理が行えなかった(HbA1cは7.1~11.0%)患者で、BMIが25~45、体重は3カ月以上変化していない467人を登録。無作為に、エクセナチド(2mgを週1回皮下注射)、またはインスリングラルギン(1日1回注射、用量は10 IU/日から始めて空腹時血糖値が4.0~5.5mmol/Lになるよう調整)のいずれかに割り付け、既に使用していた薬剤に加えて26週間投与した。

 登録時にメトホルミン単剤を使用していた患者が全体の70%を占め、メトホルミン+SU薬使用者は30%だった。

 主要エンドポイントは、ベースラインから26週後までのHbA1c値の変化に設定。分析は、割り付けられた治療を1回以上受けた患者(456人、エクセナチド群233人、インスリン群223人)を対象に、modified intention-to-treatで行われた。

 主要エンドポイントに関する分析は、必要な測定値がそろっていた228人と220人を対象に行った。

 HbA1c値の平均は26週時点でエクセナチド群6.8%、インスリン群7.0%。ベースラインからの低下はエクセナチド群で有意に大きかった。エクセナチド群は-1.5%(SEは0.05)、インスリン群は-1.3%(0.06)で差は-0.16%(95%信頼区間-0.29%から-0.03%、P=0.017)。両群間の差は治療開始から8週で有意になった。

 HbA1cの目標値である7.0%を達成した患者の割合は、エクセナチド群60%、インスリン群48%(P=0.010)。HbA1c値6.5%未満を達成した患者はそれぞれ35%と23%だった(P=0.004)。

ベースラインのHbA1c値が8%未満だった患者と8%以上だった患者に分けて分析したところ、8%以上群では両群間の差は有意でなかった。

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