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Lancet誌から
パクリタキセル投与間隔短縮で卵巣癌の生存期間が延長
国立がんセンター中央病院などが参加した無作為化試験の結果

 進行した卵巣癌患者には、パクリタキセルカルボプラチンを3週ごとに投与する治療が第1選択として用いられている。Japanese Gynecologic Oncology Groupに所属する国立がんセンター中央病院の勝俣範之氏らは、カルボプラチンの投与間隔は変えずにパクリタキセルを週1回投与するdose-denseレジメン、すなわち投与間隔短縮療法を用いると、標準治療に比べ進行リスクが29%、死亡リスクは25%低下することを明らかにした。詳細は、Lancet誌2009年10月17日号に報告された。

 これまでも、進行した卵巣癌患者の生存期間延長を目指す様々な努力が行われてきた。だが、他の薬剤を適用する試みを初めとして、いずれも有望な結果を生んではいない。

 著者らは投与間隔短縮による利益を評価すべく、日本国内の85施設で、現行の標準治療であるパクリタキセルとカルボプラチンを3週ごとに投与する方法と、パクリタキセルの投与間隔を短縮する方法を比較する、オープンラベルの無作為化フェーズ3試験を行った。

 2003年4月から05年12月まで患者登録を実施した。上皮性卵巣癌、卵管癌、原発性の腹膜癌で、ステージII~IVの患者637人を登録。20歳以上で化学療法歴がないことなどを条件とした。

 カルボプラチン(血中薬物濃度-時間曲線下面積〔AUC〕が6mg/mL/分になるよう計算した用量)とパクリタキセル(180mg/m2)を通常の投与間隔で21日ごとに投与する標準治療群(320人)、または、カルボプラチンは従来通り21日ごとに投与し、パクリタキセル(80mg/m2)は1週間に1回投与する間隔短縮療法群(317人)に割り付け、3週間単位の治療を6サイクル行った。

 毒性が見られた患者については段階的にこれら薬剤の用量を低減した。

 2~4サイクル終了した時点で腫瘍減量手術を行い、6週以内に化学療法を再開することは認めた。

 主要エンドポイントは無増悪生存期間に、2次エンドポイントは全生存期間や有害事象に設定し、intention-to-treatで分析した。

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