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Lancet誌から
エノキサパリン短期投与よりリバロキサバン長期投与が有効
RECORD2試験の結果

 待機的な人工股関節全置換術を受ける患者を対象に、低分子量ヘパリン製剤エノキサパリンを短期投与した場合と、新規の経口直接作用型血液凝固第Xa因子阻害薬リバロキサバンを長期投与した場合のアウトカムを比較したRECORD2試験の結果、リバロキサバン長期投与の方が血栓予防効果が有意に高く、安全性は同等であることが示された。英国London大学Barts and the London School of Medicine and DentistryのAjay K Kakkar氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年7月5日号に掲載された。

 人工股関節置換術を受ける患者を対象にリバロキサバンとエノキサパリンの有効性と安全性を比較した試験には、RECORD1がある(詳細はこちら)。このRECORD1と、今回のRECORD2の違いは、比較の対象となるエノキサパリンの投与期間にある。RECORD1では、リバロキサバンと同じ期間(平均33.4日)、エノキサパリンが継続投与されていた。RECORD2は、エノキサパリンを10~14日間短期投与した群とリバロキサバンを長期的に投与した群で有効性を比較したものだ。

 RECORD2は、21カ国123医療施設で2006年2月から2007年4月に実施。待機的な人工股関節全置換術を受ける18歳以上の患者2509人を登録し、以下の2通りの治療群に、無作為に割り付けた。

1)縫合後6~8時間から、10mgのリバロキサバンを1日1回経口投与する治療を31~39日継続+プラセボの注射を術前12時間の時点から10~14日実施(1252人、平均年齢61.4歳、リバロキサバンの投与期間の平均は33.5日)

2)40mgのエノキサパリンを、術前12時間の時点から1日1回皮下注射する治療を10~14日継続+プラセボの経口投与を縫合後6~8時間以降、31~39日実施(1257人、61.6歳、エノキサパリン投与期間の平均は12.4日)。

 有効性の主要アウトカム評価指標は、術後30~42日目までの、深部静脈血栓症(症候性、または無症候性で両側静脈造影により確認されたケース)、非致死的肺塞栓症、全死因死亡を合わせた複合イベントに設定。主な2次エンドポイントは、主要な静脈血栓塞栓症(近位深部静脈血栓症、非致死的肺塞栓症、静脈血栓塞栓症による死亡)や、治療期間中と追跡期間中の症候性静脈血栓塞栓症などの発症とした。

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