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Lancet誌から
家族ぐるみの心血管予防プログラムはリスク低減に有効
「EUROACTIONモデル」の有用性が明らかに

 日常生活において心血管疾患予防を効率良く行うアプローチとして、英Imperial CollegeのDavid A Wood氏らは「EUROACTIONモデル」を考案した。これは、患者が家族と共に予防ガイドラインに記されている生活改善、危険因子管理、心臓保護の目標達成を目指すものだ。Wood氏らは今回、無作為化試験により、その有用性を明らかにした。詳細はLancet誌2008年6月14日号に報告された。

 EUROACTIONは、病院または一般開業医を受診している患者を対象に、看護師がコーディネートし、家族ぐるみで行う総合的な予防的心臓プログラムだ。著者らは、この方法で日常診療における予防ケアの目標達成率が向上するかどうかを調べるマッチドクラスター無作為化比較試験を2003年4月から2006年9月まで行った。

 欧州8カ国で、6組(12施設)の総合病院またはプライマリケアセンター(仏、伊、ポーランド、スペイン、スウェーデン、英)と6組(12施設)の一般開業医(デンマーク、伊、ポーランド、スペイン、オランダ、英)を介入プログラムまたは通常ケアに割り付けた。

 病院で登録されたのは冠疾患既往がある人々。介入群の患者は、パートナーと共にライフスタイル、危険因子、薬物療法に関する評価を受けた。16週後にも、本人とパートナーの評価を実施。病院の通常ケア群については18%をサブサンプルとして本人のみを対象に同様の評価を行った。1年時には両群の患者とパートナーの全員を対象に最終的な評価を実施した。

 一方、一般開業医では、心血管リスクが高い患者を登録した。本人とそのパートナーが看護師によるライフスタイル、危険因子、薬物療法の評価を受けた。通常ケア群については、無作為に抽出したサブサンプル29%(332人)に対して同様の評価を実施。1年時の評価はすべての患者とパートナーを対象に行った。

 病院の介入群は、週1回、最低8回のセッションに参加した。栄養士、理学療法士による評価を受け、グループワークショップとエクササイズに参加し、専門医による心臓保護薬の処方と用量調整を受けた。看護師は危険因子を監視し服薬遵守率を調べた。

 一般開業医で登録された介入群も、週1回ワークショップに参加し、心臓保護薬の処方を受けた。看護師は各種評価を実施。エクササイズクラスは用意されなかった。

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