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早産児の5分の2が5歳時に神経系障害あり
妊娠週数22-32週で生まれた早産児対象の研究から

 妊娠22~32週で生まれた早産児について、5歳時の神経発達のアウトカムと専門的なケアの利用頻度を39~40週生まれの小児と比較した結果、早産児の5分の2が脳性麻痺精神発達遅延視力障害聴力障害などを抱えており、特別なケアを必要としていることが示された。フランスINSERMのBéatrice Larroque氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年3月8日号に掲載された。

 対象となったのは、フランス国内9地域の産科で1997年1月1日~12月31日に妊娠週数22~32週で生まれた早産児2901人。生存して退院したのは2459人(85%)で、うち5年間の追跡の対象となったのは2382人だった。5年後生存していた2357人のうち、両親の同意が得られた2251人について分析した。

 対照群として、同じ地域で妊娠週数39~40週で生まれた667人を選び、5年間追跡した。5年後生存していたのは664人、うち両親の同意が得られたのは555人だった。

 両親の同意が得られた小児について、5歳時に小児科医と精神分析医が診察し、Mental Processing Composite(MPC、IQと同等)とKaufman Assessment Battery for Children(K-ABC)を用いて、精神発達の度合いと認知機能を評価した。また近見視力はRossanoテストにより評価。両眼ともに3/10未満は重症、片眼が3/10未満なら中症、両眼共に3/10以上は軽症または正常とした。聴力障害は、片耳または両耳ともに70dB以下が聞こえない場合、または、補聴器使用者を重症とした。

 これらを総合し、歩行不能な脳性麻痺、MPCスコアが55未満、重症の視力障害、または、重症の聴力障害がある患者を重症と定義した。中症は、補助歩行が可能な脳性麻痺、またはMPCスコアが55-69、軽症は、補助無し歩行が可能な脳性麻痺、MPCスコアが70-84、または片眼が3/10未満の視力障害とした。

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