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活動性クローン病の第一選択はステロイドより免疫抑制薬
14週時点で寛解達成率が有意に高い

 活動性クローン病と診断された当初から、免疫抑制薬と腫瘍壊死因子(TNF)拮抗薬を併用すると、ステロイド節減のみならず、より迅速な寛解導入が可能になることが示された。ベルギーImelda Gastrointestinal Clinical Research CentreのGeert D'Haens氏らの報告で、詳細は、Lancet誌2008年2月23日号に掲載された。

 現行の治療ガイドラインは、活動性クローン病患者には、コルチコステロイドを第一選択として推奨している。この方法は、症状管理において有効だが、やがてステロイド抵抗性または依存性となる患者が少なくない。ステロイド薬の長期投与はクッシング症候群を引き起こす危険性があり、死亡リスク上昇も懸念されため、病気を管理しながらステロイドを節減することが重要な課題となっている。

 ステロイド抵抗性または依存性となった患者には、アザチオプリン、メルカプトプリン、メトトレキサートなどを用いた治療が行われる。しかしガイドラインでは、こうした免疫抑制薬を診断当初から用いることは推奨されていない。また、TNF拮抗薬は難治性クローン病の管理を向上させるが、現時点では主にステロイド薬と代謝拮抗薬に反応しなくなった患者に用いられている。

 著者らは、ステロイド薬、代謝拮抗薬、インフリキシマブ抗TNF-α抗体)の投与歴がない活動性クローン病患者を対象に、複合免疫抑制治療の早期適用の効果を通常のステロイド治療と比較するオープンラベルの試験をベルギー、オランダ、ドイツの18施設で実施した。

 2001年5月から2004年1月に、過去4年以内にクローン病と診断され、クローン病活動性指標(CDAI、高値ほど活動性が高い)において活動性の疾患であるとみなされた患者133人を登録、無作為に免疫抑制治療(67人)または通常治療(66人)に割り付けた。

 免疫抑制治療群には、代謝拮抗薬のアザチオプリン(2~2.5mg/kg/日)とインフリキシマブ(5mg/kg、0週、2週、6週時に注入)を投与。患者が治療に反応し、忍容性が見られれば、試験期間中ずっとアザチオプリンの投与を継続した。忍容性が低い患者については、メトトレキサートの皮下注射(25mg/週を12週間その後用量を15mg/週として継続)を適用した。病気の活動性を見ながら、必要に応じてインフリキシマブの追加投与やステロイド投与を行った。

 通常治療群には、ガイドラインに沿ってステロイド薬(メチルプレドニゾロンまたはブデゾニド)を用いた寛解導入治療を実施。3週後から用量を減らして10週間の治療後に投与休止(寛解達成)を目指した。引き続いてアザチオプリンとインフリキシマブを適用した。

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