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JAMA Network Open誌から
妊婦の性感染症は早産のリスク増加と関連する
2016~19年の米国の妊婦約1473万を調べたコホート研究

 中国Nanshan Maternity and Child Healthcare Hospital of ShenzhenのRui Gao氏らは、米国の出生証明書のデータを利用して妊婦の性感染症と早産リスクの関係を検討し、妊娠中または妊娠前にクラミジア、淋病、梅毒に感染した妊婦は、一般の妊婦に比べ早産のリスクが増加していたと報告した。結果は2021年11月29日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

 早産は新生児の合併症や死亡の主な原因となっている。母親が性感染症にかかると、子宮内に炎症反応を起こして早産リスクを増やすことが考えられるが、妊婦の性感染症と早産との関係について調べた研究は少ない。クラミジア、淋病、梅毒は、世界的に最も一般的な性感染症で、米国疾病対策センター(CDC)は2013~18年に米国でこれらの患者数が増加傾向を示したことを報告している。

 そこで著者らは、米国では妊娠中にクラミジア、淋病、梅毒のスクリーニングを実施して、出生証明書に結果が記載されていることを利用して、これら3疾患の感染と早産リスクの関係を後ろ向きに検討するコホート研究を計画した。

 対象は、2016年1月1日から2019年12月31日までにUS National Vital Statistics Systemに登録されていた出産例のうち、単体妊娠で出産しており、妊娠期間と性感染症のデータが利用可能な1473万3023人の母親だ。制度の改定により、2016年からは母親の健康状態や社会人口学的な情報がより詳しくなったため、この期間を設定した。母親の感染については、妊娠が診断された時点、または妊娠中の性感染症と治療に関する情報を調べた。早産は37週未満で生まれた場合とし、在胎週数で28週未満の極早産、28~31週の超早産、32~36週の中等度早産のサブグループに分類した。

 共変数として、母親の年齢、人種と民族、学歴、配偶者の有無、身長、妊娠中の体重、妊娠中の喫煙習慣などに関する情報を収集した。また、医療記録から、分娩経歴、早産歴、妊娠前の糖尿病、妊娠前の高血圧、初回妊婦健診の時期、妊娠糖尿病、妊娠高血圧または妊娠高血圧腎症、子癇、加入している保険の種類、児の性別などに関する情報を得た。

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