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JAMA Pediatrics誌から
早産は中年期までの心不全リスク増加に関連
スウェーデンの出生登録データを利用した大規模コホート研究

 米Mount Sinai医科大学のCasey Crump氏らは、スウェーデン国民を対象として、早産による出生と小児期から中年期までの心不全のリスクを検討するコホート研究を行い、在胎週数が短いほど心不全のリスクが高くなる傾向は18~43歳の成人期まで継続していたと報告した。結果は2021年4月5日のJAMA Pediatrics誌電子版に掲載された。

 早産で生まれた人は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、虚血性心疾患、睡眠時呼吸障害などのリスクが高いと報告されており、それらはいずれも心不全の危険因子だ。しかし、早産と成長した後の新規発症心不全との関係は明らかではなかった。そこで著者らは、早産による出生と、小児期から中年期までの心不全リスクの関係を検討するために、スウェーデン国民を対象に大規模な住民ベースのコホート研究を実施した。

 スウェーデンの出生登録から、1973~2014年に単体妊娠で出生した児の在胎週数を調べ、22~27週、28~33週、34~36週、37~38週、39~41週、42週以上の6グループに分類し、期間の短い3グループを早産児と規定した。コホートは最初に心不全と診断されるか、2015年12月31日まで追跡した。

 在胎週数と心不全の関係に影響する可能性がある共変数として、本人の出生年、性別、出生順位、第1度近親者の心不全歴と虚血性心疾患歴、母親の特性(年齢、学歴、出身国または地域、BMI、喫煙習慣、妊娠高血圧腎症、その他の高血圧、出産前の糖尿病)などに関する情報を得た。

 主要評価項目は、2015年までの心不全の診断とした。周産期の要因や母親の特性などで調整し、Cox回帰モデルを用いて、出生時点の在胎週数と心不全の関係を検討した。家庭内で共有される遺伝的または環境的な未知の交絡因子がある場合を想定して、兄弟姉妹がいる人を対象にした分析も行った。

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