日経メディカルのロゴ画像

JAMA Network Open誌から
生活習慣の是正で痛風は予防できるか?
減量、禁酒、質の高い食事、利尿薬中止で大半は発症を回避できる

 米国Massachusetts総合病院のNatalie McCormick氏らは、The Health Professionals Follow-up Study(HPFS)に参加した医療従事者の男性を26年間追跡し、修正可能な高尿酸血症の危険因子について、痛風発症に対する人口寄与リスク(PAR)を調べ、肥満を含む4種類の要因を修正できれば、大多数が痛風を予防できると推定した。結果は2020年11月24日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

 痛風患者が世界的に増加しており、有効な1次予防戦略が求められている。これまでにも、肥満をはじめとする危険因子が、集団の痛風有病率に及ぼす影響を評価する、横断的な研究は複数行われている。しかし、危険因子を修正することにより、痛風発症を回避できる患者の割合については検討されていなかった。そこで著者らは、肥満と他の3つの危険因子を修正することにより、痛風発症を回避できる人の割合を推定するため、米国で行われた前向きコホート研究であるHPFSのデータを利用することにした。

 HPFSは1986年に始まって、登録時に40~75歳だった男性医療従事者5万1529人が参加している。2年ごとに質問票を用いた健康状態の調査を実施しており、食品摂取頻度調査は4年ごとに行っている。今回の研究では、ベースラインで痛風と診断されたことがある患者を除外して4万4654人を対象に、追跡期間中に痛風と診断された患者の割合と危険因子を評価することにした。追跡は、痛風の発症、参加者の死亡、終了予定日(2015年6月)のいずれかまで継続した。

 分析の対象とする高尿酸血症の危険因子は、BMI、飲酒習慣、食習慣、利尿薬の使用の4つとした。それぞれの因子でリスクが低いグループの定義は、BMIが25未満、飲酒はしない、DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食スコアを計算して、最もスコアが高く健康的と考えられる五分位群に属する人、利尿薬を使用していない人、とした。なおDASH食は、プリン体を多く含む赤身肉や、果糖含有量が多い食品の摂取を減らして、低脂肪食品、良質な蛋白質、野菜と果物の摂取を増やすことを推奨している。

 そのほかにも痛風の危険因子になり得ると考えられる共変数として、年齢、エネルギー総摂取量、珈琲の摂取、ビタミンCサプリメント、高血圧と腎不全の病歴、についても調べた。

この記事を読んでいる人におすすめ