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JAMA Dermatology誌から
尋常性乾癬に対する生物製剤の成績比較
PASI減少達成率が高い薬はインターロイキン阻害薬が多い

 中等症から重症の尋常性乾癬患者の治療の選択肢は近年大きく増えたが、それぞれの有効性と安全性を直接比較する試験は少なく、臨床現場での選択は難しい。米国Southern California大学のApril W. Armstrong氏らは、ネットワークメタアナリシスなどを行って、利用可能な治療薬の導入期(開始から10~16週時点)の成績と維持療法期(44~60週時点)の成績を比較し、結果をJAMA Dermatology誌電子版に2020年2月5日に報告した。

 中等症から重症の尋常性乾癬患者の治療に用いられる生物製剤は、TNFやIL-17、IL-23などの特定のサイトカインが関与する炎症仲介性の経路を阻害する。欧米で承認を得ている生物製剤には、TNF阻害薬のアダリムマブ、エタネルセプト、インフリキシマブ、セルトリズマブ・ペゴル、IL-12/23阻害薬のウステキヌマブ、IL-17阻害薬のセクキヌマブ、イキセキズマブ、ブロダルマブ、IL-23阻害薬のチルドラキズマブ-asmm、グセルクマブ、リサンキズマブ-rzaaなどがある。利用可能な全ての組み合わせについて、ランダム化比較試験(RCT)を実施するのは困難であるため、著者らは、ネットワークメタアナリシスを行って導入後の症状改善効果を比較し、維持療法期の症状改善効果は通常のメタアナリシスで比較することにした

 対象は、米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)により中等症から重症の成人乾癬患者に承認された治療薬を用いたRCTデザインのフェーズ2、3、4試験で、全身性の治療と光線療法が適応になる患者を登録し、導入期(治療開始から10~16週時点)および維持療法期(44~60週時点)のPASI(Psoriasis Area and Severity Index)達成率を報告していた研究を選んだ。維持療法期の成績を報告していた研究で、クロスオーバーデザインや再度のランダム割り付けを行った研究は除外した。

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