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JAMA Network Open誌から
父親のBMIが子の健康状態に影響する可能性
米国のバースコホート研究で父親のBMIと子のDNAメチル化パターンに関連

 米国Harvard公衆衛生大学院のNudrat Noor氏らは、妊婦と子供の健康に関するバースコホート研究Project Vivaの一環として、父親の肥満が子供の健康に与える影響を調べる研究を行い、妊娠時期の父親のBMIは、子の出生時体重や、出生時、3歳時、7歳時のDNAメチル化パターンに関連していたと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年12月27日に掲載された。

 妊娠中の母親の健康状態を最適にすることが、産まれた子供の健康に重要なことは言うまでもない。しかし、最近では父親の健康状態も、産まれた子の肥満リスクに影響を与えることが報告され、父親の肥満や体重減少が、精子のDNAのメチル化とノンコーディングRNAの発現を変化させる可能性が示されている。しかし、生殖細胞のエピジェネティックな変化が持続して、出生後の子どもの発育に影響を与えるかどうかは明らかではなかった。そこで著者らは、父親と母親のBMIがそれぞれ産まれた子供に与える影響を調べるため、出生時の臍帯血と、3歳時点と7歳時点の血液検査を行い、DNAのメチル化パターンと小児の体重の関連を追跡することにした。

 対象は、米国のバースコホート研究Project Vivaの参加者で、1999年4月から2002年7月までに初回の妊婦健診を受けた女性で、胎児の両親のBMIが分かっている人。コホート研究には2128組の母子が参加していたが、この研究では臍帯血を採取してDNAを検査することが可能だった485人の乳児とBMIが分かっている470人の父親を選び出した。さらに、34週未満の早産例と、母親が妊娠糖尿病や妊娠高血圧腎症に罹患していた例は除外したため、429組の親子を分析対象とした。このうち、中央値で3.3歳の時に血液採取してDNAのメチル化を検査できた小児は107人、7.7歳時点の血液を調べることができた小児は400人だった。

 主要評価項目は、出生時、3歳時点、7歳時点に採取した子の血液の全ゲノムDNAメチル化パターンとした。交絡因子を補正するために、母親の年齢、妊娠中の体重増加、家計収入、母親の学歴、母親の喫煙と飲酒、パートナーの有無、乳児の性別、人種、分娩時の妊娠週数、分娩方法、出生時体重、有核細胞数(CD8リンパ球、CD4リンパ球、ナチュラルキラー細胞、単球、B細胞、顆粒球、有核赤血球の割合)も調べた。

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