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JAMA Cardiology誌から
神経ペプチドYは慢性心不全の予後に関連しそう
心臓再同期療法を受ける患者の冠状静脈洞の血液濃度を測定

神経ペプチドYは慢性心不全の予後に関連しそうの画像

 米国California大学Los Angeles校のOlujimi A. Ajijola氏らは、心筋の神経ペプチドY(NPY)レベルが慢性心不全患者のアウトカムに影響を与えているかを調べるための前向きコホート研究を行い、冠状静脈洞のNPY値の上昇が有害な心血管アウトカムの増加に関連していたと報告した。結果はJAMA Cardiology誌電子版に2019年12月26日に掲載された。

 NPYは、心臓の交感神経週末が放出する神経伝達物質の1つだ。血管収縮を促進し、副交感神経の活性を抑制し、心筋細胞のカルシウム取り込みを促進するといった作用を持つため、心不全患者に害をもたらす可能性がある。しかし、NPYが慢性心不全患者の有害なアウトカムと関連しているかどうかは明らかではなかった。

 そこで著者らは、待機的に心臓再同期療法を受ける患者を対象に、冠状静脈洞の血液を採取してNPY値を測定し、慢性心不全患者の有害なアウトカムや心臓再同期療法に対する反応に関係するかを調べる前向きコホート研究を計画した。採血部位を冠状静脈洞にしたのは、消化管など他の部位からのNPY混入を避けるためで(NPYには食欲を調節する作用が報告されている)、デバイス埋め込み手術の際に容易に採血できるからだ

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