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JAMA Neurology誌から
脳梗塞の血栓回収治療で完全再開通を目指す
ウロキナーゼの動脈内投与を併用すると灌流状態が改善する

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 スイスBern大学のJohannes Kaesmacher氏らは、大血管の閉塞による急性脳梗塞を発症し、機械的血栓除去術(MT)を受けたが完全再開通を達成できなかった患者に対して、ウロキナーゼを動脈内投与すると、脳出血を増やさずに灌流状態を改善できたと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2019年12月9日に掲載された。

 脳梗塞の患者では、Thrombolysis in Cerebral Infarction(TICI)スケールでグレード3の完全再開通を達成するのが望ましく、患者の予後も最も良いと考えられる。しかし、これまでの研究では、MTの実施後に血流は部分的に再開したもののグレード3を達成できなかった患者も多い。そのため、MTと併用して完全再開通を達成できる患者を増やす治療が求められている。

 有望視されているのは血栓溶解薬の追加だが、第2世代のMTデバイスを用いた患者に血栓溶解薬を投与した場合の、安全性と有効性に関するデータはほとんどなかった。そこで著者らは、MT単独では完全再開通が得られなかった患者にウロキナーゼの動脈内投与を併用すると、血管造影上の再灌流が改善してグレード3に近づけられるという仮説を検証し、安全性も確認するためのコホート研究を計画し

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