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JAMA Network Open誌から
股関節骨折を増やす薬の組み合わせはどれか?
高齢者の薬剤併用による骨折リスク増加を調べる大規模コホート研究

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 米国Dartmouth大学のRebecca T. Emeny氏らは、米国のメディケア受給者を対象に、骨折リスクを上昇させることが知られている薬剤(fracture-associated drugs;FADs)の使用状況と股関節骨折のリスクを調べるコホート研究を行い、使用していたFADs数が増えるほど骨折リスクが増加し、非使用者に比べ特にリスクが高くなる2剤の組み合わせについて報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年11月13日に掲載された。

 著者らによると、少なくとも21種類の処方薬群が、骨折リスクの上昇と関連づけられている。それらの中には、オピオイド、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、鎮静薬などが含まれる。使用頻度が高く2剤以上を併用して処方される組み合わせも少なからずある。しかし、若年者よりも骨折リスクが高い高齢者に併用すると、どのくらいリスクが増加するかは定量化されていなかった。

 骨強度の衰えに作用する経路は、骨細胞に直接影響するもの、ビタミンDやカルシウムバランスを乱すもの、副甲状腺ホルモンの効果に影響するもの、性腺機能低下などがある。転倒リスクを増加させるメカニズムは、平衡感覚を

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