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JAMA Neurology誌から
小児の脳梗塞にも血栓回収療法は推奨できる?
欧米の27施設で血栓回収療法を受けた小児73人の成績を評価

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 主要な脳血管が閉塞した成人患者の場合、血栓溶解治療と共にデバイスによる血栓回収療法が推奨されているが、この治療が小児患者にも推奨できるかどうかは明らかではなかった。ドイツMuenster大学病院のPeter B. Sporns氏らは、欧米の27施設で血栓回収療法を受けた小児患者73人のアウトカムを検討するコホート研究を行い、治療を受けた小児の神経学的アウトカムは良好で、出血などの安全性も成人患者に劣らなかったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2019年10月14日に掲載された。

 小児の脳梗塞は、発症率は非常に低いが、長期的な障害を残す可能性がある。特に大血管に閉塞が生じた患者、または入院時のPedNIHSSスコア(0~34で高スコアほど障害が深刻)が高い患者では、合併症と死亡のリスクが高くなる。一方、小児では成人よりも脳梗塞患者が遙かに少ないため、血栓回収療法の有効性と安全性を比較するランダム化比較試験の実施は困難だ。そこで著者らは、脳の主要血管が閉塞した小児患者で、欧米の脳卒中センターで実際に血栓回収療法を受けた全症例の成績を評価することにした。

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