米国Vanderbilt大学医療センターのFei Wang氏らはNational Cancer Databaseを利用したコホート研究を行い、男女の乳癌患者の死亡リスクを定量化して、男性患者の方が女性患者よりも死亡率が高いことを報告し、この差をもたらしている要因の推定を試みた。その結果、男性患者の方が診断時の年齢が高く、標準治療を受ける機会が少ないなど、いくつかの要因が示唆された。結果は、JAMA Oncology誌電子版に2019年9月19日報告された。

 男性の乳癌患者はまれで、患者全体の0.6~1.0%程度を占めるに過ぎない。一方で、米国立癌研究所(NCI)のSEERプログラムのデータは、年齢調整した男性の乳癌発症率は、1975年の10万人当たり0.85から、2015年には10万人当たり1.19へと、約40%上昇したことを示している。女性の上昇率は24.7%であったため、男性の方が上昇幅は大きい。また、乳癌患者の生存率は、男性と女性の間で異なり、男性の方が低いと報告されているが、そこにどのような背景があるのかを系統的に分析した研究は十分に行われていなかった。

 そこで著者らは、男性と女性の乳癌患者の死亡率を比較し、死亡率に見られる性差に関連する要因について定量的に評価するため

男性の乳癌患者の死亡率は女性患者より高いの画像

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