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JAMA Neurology誌から
脳静脈血栓症患者のVTE再発予防の臨床試験
ワルファリンとダビガトランはどちらもリスクを下げる

脳静脈血栓症患者のVTE再発予防の臨床試験の画像

 ポルトガルUniversidade de LisboaのJose M. Ferro氏らは、急性脳静脈血栓症(CVT)を起こした患者に対して、静脈血栓塞栓症(VTE)の再発リスクを下げるために、ダビガトランとワルファリンを比較するオープンラベルのランダム化比較試験を行い、どちらの薬を使っても再発リスクは低くなり、出血リスクにも差がなかったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2019年9月3日に報告された。

 CVTは脳卒中の一種で、硬膜静脈洞または脳静脈に血栓が詰まる疾患だ。高所得国の有病率は人口10万人当たり1.3~1.6人とされ、低・中所得国の有病率はそれよりも高い。急性期の死亡は5%未満に留まり、おおよそ75%は完全に回復する。しかし、その後のVTE再発リスクは高く、観察研究では、CVT再発は100人・年当たり1.5で、あらゆるVTEのリスクは100人・年当たり2.0~4.1と報告されている。再発の多くは、初回イベント後数カ月以内に発生する。

 CVT後のVTE予防に用いることが推奨されているのは、ビタミンK拮抗薬を用いた抗凝固療法だが、適用に関する強固なエビデンスがあるわけではなく、深部静脈血栓症(DVT)患者のVTE再発予防における知見を外挿したに

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