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JAMA Oncology誌から
抗菌薬は免疫チェックポイント阻害薬を阻害する?
治療前に広域抗菌薬を使用した患者は癌治療のアウトカムが悪い

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 英国Imperial College LondonのDavid J. Pinato氏らは、癌治療のために免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を投与された患者を対象にコホート研究を行い、治療開始前1カ月間に広域スペクトルの抗菌薬を使用していた患者は、この治療が奏功しにくく全生存期間が短かったと報告した。結果はJAMA Oncology誌電子版に2019年9月12日に掲載された。

 腸内細菌叢の異常はICIに対する反応を低下させるという報告がある。腸内細菌叢の異常を引き起こす原因の1つとして、広域スペクトルの抗菌薬(ATB)の使用があげられる。そこで著者らは、抗菌薬の使用が実際の癌治療に影響を与えているかどうかを調べるコホート研究を計画した。

 観察対象は、3次医療施設の大学病院2カ所で、2015年1月1日から2018年4月1日までにICIのよる癌治療を受けた連続する患者196人。ICI治療開始の30日前までにATBを投与されていた患者(pATB)や、ICI治療と並行してATBも投与された患者(cATB)の、ICI治療に対する反応性と全生存期間に違いがあるかどうかを調べることにした。

 患者は137人が男性で59人が女性、年齢の中央値は68歳、非小細胞肺癌患者が119人、メラ

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