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JAMA Neurology誌から
モバイル脳卒中ユニットと臨床スコアのトリアージ対決
血栓回収が必要な脳梗塞と脳出血を判定する能力を比較したドイツの研究

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 ドイツSaarland大学病院のStefan A. Helwig氏らは、高度な治療が可能な包括的脳卒中センター(CSC)に搬送すべき患者と、最寄りの1次脳卒中センター(PSC)で治療が可能な患者を病院到着前に識別する精度を検討するランダム化比較試験を行い、モバイル脳卒中ユニット(MSU)は100%の精度で適切な搬送先を判定できたが、Los Angeles Motor Scale(LAMS)を指標にした場合にも、約70%の精度で判定できたと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2019年9月3日に掲載された。

 急性期の脳梗塞患者には、組換えtPAの静注が標準的に用いられる。ただ、閉塞部位が主幹動脈である場合は、薬物療法に加え血栓を回収する動脈内治療を併用する方が良好な成績が得られる。しかし、実際には動脈内治療が可能な施設は限られているため、最初に地域のPSCに搬送されてtPAの投与を受け、その後にCSCに再搬送する「ドリップアンドシップ」戦略が採用されることが多い。この場合、CSCに直接搬送するよりも多くの時間が掛かることが欠点だ。また、頭蓋内出血(ICH)の場合も速やかにCSCに搬送した方が、成績は良好な可能性がある。

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