先進国では小児のう歯の有病率は減少している一方で、エナメル質欠損に対する注目が高まっている。デンマークCopenhagen大学のPia Elisabeth Norrisgaard氏らは、妊婦に対する高用量ビタミンD3投与が、生まれた子の喘息を減らせるかどうかを調べたランダム化比較試験(RCT)のデータを事後解析して、高用量投与群では生まれた子どもが6歳になった時点のエナメル質欠損のリスクが減少していたと報告した。結果はJAMA Pediatrics誌電子版に2019年8月5日に掲載された。

 歯のエナメル質形成が障害されると、過敏症による痛みが現れ、う蝕の進行は早まって、抜歯が必要になる場合もある。欧州西部の各国では、エナメル質欠損の有病率が学童期の小児の6~38%と報告され、公衆衛生上の問題となっている。発症には、妊娠中と乳児期のエナメル質形成に影響を及ぼす要因が関与すると考えられるが、いまだ危険因子は特定されておらず、発症機序は明らかではないため、確立した予防法はない。

 ビタミンDはエナメル形成において重要な役割を果たすことが知られている。欧州では妊婦に対してビタミンD補充を推奨しているが、推奨量では血中濃度が不十分な可能性が示唆されている。

妊婦のビタミン服用でエナメル質欠損が減少の画像

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