国立台湾師範大学のChin-Mei Liu氏らは、難聴と診断された台湾の45歳以上の成人と、条件をマッチさせたペアを追跡して認知症の発症リスクを比較するコホート研究を行い、難聴がある患者は認知症を発症しやすく、特に年齢が若い時点で難聴を発症した人は認知症リスクが高くなると報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年7月31日に掲載された。

 難聴と認知症はどちらも高齢者に多いというだけでなく、難聴は認知症の危険因子の1つと考えられるようになった。そこで著者らは、難聴がある成人患者の長期的な認知症発症リスクを調べる研究を行うことにした。

 台湾のNational Health Insurance Research Database(NHIRD)からICD-9-CMコードに基づいて、2000年1月1日から2011年12月31日までに、新たに難聴と診断された45歳以上の患者を抽出した。次に難聴患者と性別、年齢、居住地、保険料がマッチする、難聴ではない成人のペアを選び出し、2013年12月31日まで追跡して認知症の発症リスクを調べた。

 主要評価項目は認知症の診断とした。交絡因子候補として、冠動脈疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、慢性腎臓

難聴は認知症の修正可能な危険因子の画像

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