心不全は術後死亡の危険因子として知られているが、外来手術を受けた患者の転帰に心不全が及ぼす影響は明らかではなかった。米国Stanford大学医学部のBenjamin J. Lerman氏らは、米国の退役軍人医療データベースから情報を得て、心臓以外の待機的外来手術を受けた患者では、心不全の存在が術後90日以内の死亡と30日以内の合併症のリスク上昇に関連していると報告した。結果はJAMA Surgery誌電子版に2019年7月10日に掲載された。

 入院が必要な大きな手術では、様々な診療科の分野で心不全が手術成績に及ぼす影響が調べられているが、外来で待機的に行える手術について心不全の影響を調べた文献はほとんどなかった。そこで著者らは、外来で待機的に行う手術を対象に、心不全のある患者とない患者で、術後90日以内の死亡率に差があるかどうかを調べることにした。

 Veterans Affairs Surgical Quality Improvement Program(VASQIP)データベースを用いて2009~16年度に、心臓手術以外の待機的外来手術を受けた全ての成人患者の情報を抽出した。VA Corporate Data Warehouseを用いて診療記録の情報を取り出し、心房細動、糖尿病、喘息

心不全は待機的外来手術の成績にも影響するの画像

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