放射性ヨウ素内用療法(RAI)は1940年代から、甲状腺機能亢進症の治療に広く用いられてきた。米国立癌研究所(NCI)のCari M. Kitahara氏らは、RAIを受けた患者を平均26年、最長68年追跡した結果、この治療によりわずかだが固形癌による死亡リスクの上昇が見られたと報告した。結果は、JAMA Intern Med誌電子版に2019年7月1日に掲載された。

 米国ではRAIは、合併症のないグレーブス病に対する治療の第1選択として多用されてきた。しかし近年では、放射線誘発癌のリスク増加やグレーブス眼症の悪化が懸念されるため、適用が減少している。また甲状腺癌の手術後に行うRAI治療も、2次性腫瘍のリスクが増加することが懸念されているが、RAI治療後の癌のリスクを評価した研究では一貫した結果が得られていない。

 Cooperative Thyrotoxicosis Therapy Follow-up Studyは、1946年から1964年までに、米国の24施設と英国の1病院で、甲状線機能亢進症と診断された患者全員を1968年6月30日まで追跡して、患者のその後の健康状態を調べた研究だ。患者は2年ごとに外来を受診して健康チェックを受けるように依頼されている。

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