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JAMA Network Open誌から
内臓脂肪、エストラジオール、認知機能の関係
全身性の炎症が脳にも悪影響を及ぼし、エストラジオールが軽減する

内臓脂肪、エストラジオール、認知機能の関係の画像

 内臓脂肪は、血管疾患と代謝性疾患の危険因子であることが知られているが、内臓脂肪が認知機能の低下に関係するという報告もある。ドイツMax Planck InstituteのRachel G. Zsido氏らは、ドイツの成人男女を対象に、内臓脂肪、エストラジオール、認知機能と、主に記憶に関係する脳内ネットワーク構造の関係について検討した。得られた結果は、内臓脂肪は、脳内ネットワーク構造の異常や認知機能低下のリスク上昇に関係するが、女性では、血中のエストラジオールが内臓脂肪の悪影響を軽減する可能性を示した。詳細は、JAMA Network Open誌電子版に2019年6月21日に掲載された。

 神経イメージングによって、内臓脂肪の増加が脳の萎縮(海馬の体積、皮質厚、全脳体積などの減少)に関係することが示唆されており、中年期の内臓肥満を、2型糖尿病や心血管疾患とは独立した、認知症やうつ病の危険因子と見なす研究者も出てきている。そうした関係は特に女性で強力であるとする報告もあった。

 内臓脂肪の増加は全身性の炎症に関係するが、エストラジオールは抗炎症作用を持つため、内臓脂肪の増加による悪影響を和らげる

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