化学療法を受けて長期生存している小児の急性リンパ芽急性白血病(ALL)サバイバーでは、神経認知機能障害リスクが高いことが知られている。米国St Jude小児研究病院のPia Banerjee氏らは、ALLサバイバーを追跡するコホート研究を行い、全身麻酔薬の累積用量や使用期間の長さは、化学療法薬の神経毒性とは別の、神経認知機能障害の危険因子であることが示唆されたと報告した。結果はJAMA Oncology誌電子版に2019年6月20日に掲載された。

 化学療法の神経毒性が神経認知機能障害の危険因子であることは知られているが、全身麻酔曝露も小児の脳の発達にネガティブな影響を与える可能性があると考えられている。しかし、癌患者以外の小児を対象にした研究では、麻酔の回数が1回のみだったり、麻酔薬の用量や投与期間のデータが限られていて、結果に一貫性がなかった。

 そこで著者らは、化学療法のみを受け長期生存している小児のALLサバイバーを対象として、全身麻酔と神経認知機能障害の関係、および脳の微細構造の異常の関係について検討するコホート研究を計画した。

全身麻酔回数増加は小児の認知機能に影響するの画像

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