台湾聯新国際医院のWey-Yil Lin氏らは、台湾の医療情報データベースを用いたコホート研究を行って、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)感染者が、インターフェロンベースの抗ウイルス療法を受けると、治療を受けなかった患者に比べパーキンソン病(PD)発症リスクが低下していたと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2019年6月5日に掲載された。

 HCV感染は肝細胞癌・肝不全・肝硬変の危険因子だが、肝疾患以外にも糖尿病や慢性腎臓病、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、脳卒中などの危険因子でもあることが示されている。さらに、いくつかの疫学研究において、HCV感染はPDの危険因子でもある可能性が示唆されていた。

 インターフェロンベースの抗ウイルス療法は、HCV感染者の肝疾患の転帰を改善する。さらには、治療により心血管イベントと脳卒中のリスクが低下する可能性も示唆されていた。しかし、PDに対する治療の影響は調べられていなかった。そこで著者らは、HCVに対する抗ウイルス療法とPD発症の関係を調べるために、HCV感染者で抗ウイルス療法を受けていた患者と、受けていなかった患者のPD発症リスクを比較するコホート研究を計画した。

HCV感染はパーキンソン病の危険因子の画像

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