小児期の有害な経験(ACEs)は、長期にわたって精神的な健康状態を悪化させる可能性がある。しかし、そうした悪影響の軽減に役立つ要因に関する研究はほとんど行われていなかった。米国California大学Los Angeles校のMolly C. Easterlin氏らは、米国の若い人々を対象に、ACEs曝露のある小児が中高生時代に団体競技に参加すると、成人後の抑うつや不安が軽減されることを示唆する結果を得て、JAMA Pediatrics誌電子版に2019年5月28日に報告した。

 小児期と思春期の運動は、抑うつ症状、ストレス、自尊感情などといった精神的な健康に利益をもたらすことが示されていた。そうした利益は、個人競技より団体競技のほうが大きいと考えられるが、これまでのところ、ACEs曝露小児の団体競技参加が、その後の精神的な健康に及ぼす影響について調べた研究はなかった。 そこで著者らは、ACEs曝露歴のある小児を対象に、思春期に団体競技に参加することが成人後の精神的な健康に好影響をもたらすという仮説を検討することにした。

 National Longitudinal Study of Adolescent to Adult Healthは思春期の環境や行動がその後の健康に与える影響を調べた研究で、調査の第1期(1994-

団体競技参加が辛い経験をした小児に役立つ?の画像

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