閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、高血圧、心筋虚血、心不全、不整脈、脳卒中、心臓突然死などのリスクを高めることが知られている。香港中文大学のMatthew T. V. Chan氏らは、前向きの多施設コホート研究を行って、重度のOSAがある人では、非心臓手術後の心血管イベント発症率が高いと報告した。結果はJAMA誌2019年5月14日号に掲載された。

 大手術を受けた患者の呼吸機能は、全身麻酔、鎮静、術後の鎮痛薬投与などによって強力に抑制されている。また、低酸素血症と高炭酸ガス血症に対処するための換気能も低下していることから、OSAの増悪が起こりやすく、心血管合併症リスクも上昇する可能性がある。しかし、これまでの研究では、周術期のOSAの存在と心血管合併症の関係について、一貫した結果を示せていなかった。そこで著者らは、心臓以外の大手術を受ける患者を対象に、OSAと術後30日間の心血管合併症のリスクについて検討するコホート研究POSAを計画した。

 組み入れ対象は、心臓以外の大手術(腹腔内臓器の手術、整形外科領域の手術、血管手術)を予定している45歳以上の患者で、術後の心血管合併症に関係する危険因子(冠疾患歴、心不全歴、脳

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