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JAMA Intern Med誌から
4通りのeGFR計算式の精度を検証する
臨床的に有用だが精度には限界あり

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 慢性腎臓病(CKD)患者の糸球体濾過量(GFR)を正確に推定することは重要だ。通常は、血漿クレアチニン値を利用する計算式を用いて推定糸球体濾過量(eGFR)を算出する。フランスLyon市民病院のLuciano da Silva Selistre氏らは、高齢者に対する4通りのeGFR計算式の能力を、イヌリンクリアランスに基づくGFR測定値と比較する後ろ向き研究を行い、4つの式の能力に臨床的な差は無いが、いずれも精度は限定的だったと報告した。JAMA Intern Med誌電子版に2019年4月29日に掲載された。

 GFR測定法の世界標準はイヌリンクリアランスを用いる方法だ。しかし正確な採尿のためカテーテルを留置する必要があるなど、日常的に検査を行うことは困難だ。そこで通常では非侵襲的な代替法であるeGFRの利用が推奨されている。

 2013年には、eGFRを用いると米国の70歳以上の高齢者の47%がCKDの診断基準に合致する可能性があることが示された。しかし高齢者では、eGFRが60mL/分/1.73m2未満であっても、アルブミン尿陰性の人々には、余命短縮はないことが示唆されている。

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