生体腎移植のドナーとなった人々の、臓器提供後の有害な転帰について長期にわたって追跡した研究は、これまであまりなかった。米California大学San Francisco校のJieming Chen氏らは、生体腎ドナーとなった人々を対象に行われた臨床研究のデータを分析して、有害イベントは提供から2年後以降に多く、最長で40年後まで発生していたと報告した。データはJAMA Network Open誌電子版に2019年4月12日に掲載された。

 毎年、米国では約6000人、全世界では約3万人の健康な人々が、家族や友人などに臓器を提供している。生体腎ドナーと、腎提供の条件は満たしたがドナーにならなかった人々を比べると、ドナーでは、心血管疾患や末期腎不全の発症、総死亡のリスクが、長期にわたって上昇していることが報告されている。実際に米国では、2007年から2015年までの期間に、毎年30~50人の生体腎ドナーが提供後に腎不全を発症し、腎移植の待機リストに追加されていた。この割合が一般の人々に比べ高いかどうかは検討されていないが、そうしたリスクを最少にするよう、ドナーの健康状態を監視、管理する必要がある。

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