中咽頭の扁平上皮癌(OPSCC)の原因として最も多いのが、ハイリスク型のHPV感染と長期の喫煙だ。米国Center for Immunization and Infection Research in CancerのLaura Martin-Gomez氏らは、患者の口腔うがい液試料からHPVのDNAを検出する方法なら、現在の標準的な検査法よりも感度が高く、ジェノタイプも特定できると報告した。結果はJAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌電子版に2019年3月28日に掲載された。

 近年、理由は明らかではないが、HPV関連のOPSCCが、特に男性において急速に増加している。一方で、喫煙者の減少と並行して、喫煙関連のOPSCCは減少している。現在、中咽頭癌の患者のHPV感染の検査に標準的に用いられているのは、腫瘍組織に免疫組織化学検査(IHC)を適用し、HPV感染の代替マーカーとしてp16蛋白質を検出する方法だ。しかし、この方法ではウイルスのジェノタイプは決定することができず、腫瘍組織の侵襲的な生検が必要だ。

 口腔うがい液試料からHPVを高感度に検出できることが既に報告されていたことから、著者らは口腔うがい液試料のHPVのDNAを分析すれば、ジェノタイピングも行えるのではないかと考えた。そこで、口腔うがい液

口腔うがい液試料のHPV DNA検査が有用の画像

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