先進国では近年、高齢者の院外心停止が増えている。京都大学の岡林里枝氏らが、日本の65歳以上の院外心停止患者の情報を分析し、心停止の場所と転帰の関係を検討したところ、1カ月後に転帰良好な状態で生存している可能性が高かったのは、自宅やナーシングホームではなく、公共の場で心停止を起こした患者だった。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年3月29日に掲載された。

 日本では2017年に約12万件の院外心停止が発生し、それらの8割超が65歳以上の患者だった。先に行われた研究で、心停止者の転帰は、心停止が発生した場所によって、また患者の年齢によって、異なることが示されていた。著者らは、全日本ウツタイン登録を利用して、日本の住民を対象とする前向きコホート研究を行い、日本の65歳以上の院外心停止患者の人口統計学的特性、臨床特性と転帰について検討した。

 2013年1月から2015年12月までに発生した65歳以上の院外心停止の情報を得た。心停止が発生した場所については、ウツタイン登録が、自宅/居住場所、公共の場所、仕事場、リクレーション/スポーツイベントの場、路上/高速道路、医療施設(病院/ナーシングホーム)、教育施

院外心停止を起こした場所で成績が異なるの画像

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