心房細動(AF)患者の脳梗塞発症率や死亡率は、男性よりも女性の方が高いことが報告されている。慶應大学の池村修寛氏らは、日本のAF患者を登録したレジストリのデータを用いて、症状、治療法、QOL、1年後までの成績などについて検討し、女性のAF患者のQOLは一貫して男性患者より低く、適用される治療にも男女差があったと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年3月29日に掲載された。

 Keio Interhospital Cardiovascular Studies-Atrial Fibrillation(KiCS-AF)は、関東地方の11カ所の医療施設で、AFと新たに診断された患者や、紹介されて外来を受診したAF患者を連続的に登録するレジストリだ。各施設の研究コーディネーターが、それぞれの患者について約150種類のデータを入力して記録する。この研究では、2012年9月から2015年12月までに、KiCS-AFに登録されたデータを分析の対象とした。

 患者のQOLは、登録時点と1年後にAtrial Fibrillation Effect on Quality of Life(AFEQT)質問票を用いて評価した。AFEQTは20項目の質問で、「症状」、「日常の活動度」、「治療への不安」、「治療の満足度」の4分野について、

日本の心房細動患者では女性の方がQOLが低いの画像

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